後立山南部(長野) 爺ヶ岳中峰(2669.9m)、南峰(2660m) 2024年8月12日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 1:25 柏原新道登山口−−2:53 一枚岩(標高2000m)−−4:08 種池山荘−−4:57 爺ヶ岳中峰 5:49−−6:03 爺ヶ岳南峰 6:05−−6:36 種池山荘 6:39−−7:27 一枚岩(標高2000m)−−8:20 柏原新道登山口

場所長野県大町市/富山県中新川郡立山町
年月日2024年8月12日 日帰り
天候快晴
山行種類一般登山
交通手段マイカー
駐車場登山口付近に駐車場あり。ただしハイシーズンの週末にはすぐに満車になってしまう
登山道の有無あり
籔の有無無し
危険個所の有無無し
山頂の展望南峰、中峰とも邪魔するものがなく晴れれば大展望
GPSトラックログ
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コメント山の日の3連休最終日に久しぶりの爺ヶ岳に登った。柏原新道付近の駐車場&駐車スペースは過去最高の満車状態で、標高1230m付近の駐車余地まで車が止まっていたのを見たのは初めてだった。東北地方の東にある台風の影響で東の空は雲の高さが高く奥日光等の遠い山は見えなかったが、近場の北アルプスの山々は全く雲がかからずすっきり見えていた。連休最終日ということもあり登りの人は2日前の燕岳よりずっと少なく100人に達しなかったと思う。花は完全に秋モードに切り替わっていた


爺ヶ岳中峰から見た常念山脈と槍穂、おまけに硫黄尾根と硫黄岳



見かけた花と開花状況

花の種類

場所

開花状況

ヒヨドリソウ 柏原新道 ピークを過ぎてるかな
キオン 登山口 花盛り
ガクアジサイ 登山口 ほぼ終わり
ノリウツギ 登山口 ほぼ終わり
ソバナ 登山口 ピークを越えている
オオカニコウモリ 柏原新道下部 花盛り
オオバギボウシ 柏原新道下部 終わりに近い
ハクサンオミナエシ 柏原新道 花盛り
ホツツジ 柏原新道 ほぼ終わり
ツルアリドオシ 柏原新道中部 花盛り
カライトソウ 柏原新道中部 花盛り
オオコメツツジ 柏原新道中部 1株しか見なかったが元気に咲いていた
カニコウモリ 柏原新道中部 花盛り
ツルリンドウ 柏原新道中部 1輪しか見ていない
オトギリソウ 柏原新道 花盛り
ミヤマアキノキリンソウ 柏原新道〜稜線 花盛り。今回最も多く見られた花
アザミ 柏原新道 咲き始め〜花盛り。細かな種類は分からない
ミヤマキンポウゲ ガラ場、種池山荘付近 ほぼ終わり
ミヤマアカバナ ガラ場 花盛り?
ヨツバシオガマ ガラ場 ほぼ終わり
カンチコウゾリナ 柏原新道 花盛り
ミヤマコウゾリナ 柏原新道上部〜稜線 花盛り
シモツケソウ ガラ場 ほぼ終わり
ニガナ 柏原新道上部 花盛り
シロバナニガナ 柏原新道上部 終わりに近い?
オヤマリンドウ 柏原新道上部〜稜線 花盛り
ハクサンフウロ 種池山荘付近 ピークを越えてるかな
テガタチドリ 種池山荘付近 1株のみでほぼ終わり
ヤマハハコ 柏原新道上部〜稜線 花盛り
エゾシオガマ 柏原新道上部〜種池山荘付近 終わりに近い
ネバリノギラン 種池山荘付近 花盛り? 咲いているかどうか見た目では良く分からない
コバイケイソウ 種池山荘付近 ほぼ終わり
ミヤマリンドウ 稜線 花盛り
シラタマノキ 稜線 花盛り
コケモモ 稜線 ほぼ終わり
ウサギギク 柏原新道上部〜種池山荘付近 一応、花盛りかな
ミヤマホツツジ 柏原新道上部〜種池山荘付近 終わりに近い
トウヤクリンドウ 稜線 花盛り
ミヤマダイコンソウ 稜線 ほぼ終わりで咲き残りは稀
コマクサ 南峰〜中峰間鞍部付近 終わりかけ
ゴゼンタチバナ 稜線 ほぼ終わり
チシマギキョウ 稜線 ピークを過ぎてる感じ
ミヤマコゴメグサ 中峰周辺 花盛り
この他にセリ科、タデ科、ユキノシタ科の花が複数種類咲いていたが、私の知識では種類が判別不能でここに記載していない


登山口前駐車場 真夜中の扇沢駅の光
ガレ沢横断 種池山荘。さすがに賑わっていた
鹿島槍を目指す登山者の光 東の空が赤くなってきた
爺ヶ岳山頂(中峰) 雲の間から日の出
爺ヶ岳山頂(中峰)からの360度パノラマ展望(クリックで拡大)
爺ヶ岳山頂(中峰)から見た北信の山々。2日前は見えなかった飯縄山が見えていた
爺ヶ岳山頂(中峰)から見た四阿山、浅間山
爺ヶ岳山頂(中峰)から見た奥秩父、奥多摩(クリックで拡大)。最遠は秩父市の大平山
爺ヶ岳山頂(中峰)から見た八ヶ岳
爺ヶ岳山頂(中峰)から見た南アルプス北部。南アルプス南部は雲海に隠れて見えなかった
爺ヶ岳山頂(中峰)から見た常念山脈と槍穂
爺ヶ岳山頂(中峰)から見た立山、剱岳
爺ヶ岳山頂(中峰)から見た爺ヶ岳南峰 日の出の爺ヶ岳南峰山頂。賑わっていた
爺ヶ岳山頂(中峰)から見た富士山 爺ヶ岳山頂(中峰)から見た槍穂
爺ヶ岳山頂(中峰)から見た薬師岳 爺ヶ岳山頂(中峰)から見た鹿島槍ヶ岳
爺ヶ岳山頂(中峰)から見た冷池山荘テント場 ミヤマコゴメグサ
チシマギキョウ ゴゼンタチバナ
ミヤマダイコンソウは1輪だけ咲き残っていた トウヤクリンドウ
南峰への登り返し 萎れかけのコマクサ
爺ヶ岳南峰山頂 爺ヶ岳南峰から見た扇沢。早くも満車のようだ
爺ヶ岳南峰からの360度パノラマ展望(クリックで拡大)
下山開始 シラタマノキ
ミヤマホツツジ エゾシオガマ
ミヤマアキノキリンソウ ウサギギク
ミヤマリンドウ コバイケイソウ
コケモモ ネバリノギラン
オトギリソウ ミヤマコウゾリナ
ヤマハハコ テガタチドリは終わりで萎れていた
ミヤマキンポウゲ ハクサンフウロ
オヤマリンドウ ベニバナイチゴの実
シロバナニガナはほぼ終わり ニガナ
シモツケソウ カンチコウゾリナ
ヨツバシオガマ ミヤマアカバナ
ミヤマキンポウゲ アザミ
クロウズコの実 ツルリンドウ
カニコウモリ ヒヨドリソウ
オオコメツツジ カライトソウ
ツルアリドオシ ホツツジ
針ノ木雪渓。既に秋道に切り替わっていて、おそらく雪渓歩きは皆無になっているだろう
リョウブ 扇沢駅
ハクサンオミナエシ オオバギボウシ
オオカニコウモリ ソバナ
ノリウツギ ガクアジサイ
キオン 登山口到着


 山の日の3連休初日の土曜日に中房温泉から大天井岳を日帰り往復して疲れたので翌日は完全休養日とし、連休最後の月曜日も好天が予想されたため比較的軽い労力で登れる爺ヶ岳に久しぶりに出向くことにした。今回も暑くなりそうで日の出の時刻に山頂到着すべく夜中1時半出発とした。

 日曜夜に柏原新道登山口に向かったが、路側駐車している車の数が今まで見たことないほどの多数で、一番下はヘアピンカーブより下の標高1230m付近の駐車スペースであった。スノーシェッドに入る前のヘアピンカーブ付近は道路にはみ出して駐車した車があり、大型バスの通行に支障が出たのではなかろうか。通常、こうなる前にマイカー規制がかかると思われるが、おそらく無人の夜中のうちにこうなってしまったのだろう。さすがお盆休みの好天の3連休であった。

 それでも当日下山する登山者がいるので夕方の駐車場には空きがあり、登山口前を確保できた。

 翌朝、というか真夜中に起き出して軽く飯を食って出発。頭上は満天の星空で快晴らしい。今日はペルセウス流星群の極大日なので、途中で流星観測もいいだろう。予報では標高3000mの気温は+11℃とかなり高く、風は弱いので防寒装備はゴア、軍手、ネックウォーマー、毛糸の帽子とした。雨の心配は無いので雨装備は無し。

 歩き出しから気温が高く、扇で扇ぎながら登っていく。柏原新道は樹林帯なので見通しが悪いこともあり、種池山荘まで前にも後ろにも登山者の光は見えなかった。標高2000m近くまで登ってやっと涼しさを感じるようになった。

 時々樹林が開けた場所があるが、短時間ながら計3箇所でペルセウス座流星群が見えるか観察。樹林や地形の影響で全天の半分から1/3程度しか見えずに条件は悪いが、合計で4個見ることができた。ただしそのうち1個は飛んだ方向からして流星群とは無関係の流星だった。ペルセウス座は冬の星座であり、夏場に天頂に上がるのは明け方近くになる。ただし、流星群は全天で飛ぶのでペルセウス座が見えていなくても見ることができる。

 種池山荘に到着。3連休であり夜明け前のこんな時刻でも中も外も賑わっていた。既に爺ヶ岳南峰てっぺん近くに登山者の光が見えている。花が終わったお花畑を通過して稜線に上がると、劔岳方面にも光が見えた。あちらの稜線もすっきりと晴れていた。稜線では少し風があるので防寒装備としてゴアを着用した。

 往路では南峰はパスして中峰に向かう。到着した中峰山頂は無人で、鹿島槍へと向かう人が通過していくのみ。天気はいいが東の空は背の高い雲海で、残念ながら志賀高原、奥日光、尾瀬方面の山々は見えなかった。その代わりに今回は奥多摩〜南アルプス方面の展望が良く、肉眼で見て両神山や和名倉山が見えているのは分かったが、帰宅後の写真判定で奥多摩の酉谷山や大平山まで見えていたことが判明。この時期としては悪くない天望だった。

 帰りがけに南峰に立ち寄って写真撮影。時間経過と共に南アルプスがちょっとずつだが良く見えるようになってきた。

 種池山荘に下っていくと登りの登山者と多くすれ違う。時刻からしてほとんど全てが種池山荘宿泊者であろう。ライチョウがいないか探しながら歩いたが発見できず。登りではオスライチョウの声だけは聞こえていた。

 種池山荘前でゴアを脱いで下山開始。さすがに登りの登山者と多くすれ違うが、2日前の燕岳活合戦尾根とは比較にならないほど人は少なかった。あちらが多過ぎると言った方が正しいであろう。私と同じく軽装で明らかに日帰りの人もいれば、大ザックで幕営装備と思われる人も。お盆休みの時期なので後立山縦走の人もいるだろう。天気の大きな崩れがなければいいのだが。

 駅見岬から見下ろす扇沢の駐車場は無料/有料ともいっぱいに見えた。ここから針ノ木雪渓が良く見えるので写真撮影して帰宅後に確認したが、左岸秋道に人の姿が写っていたので、既に上流側の橋がかかって秋道に切り替わったようだ。

 登山口に到着。ここの登山指導所に人が詰めていているのを見たのは今年初めてだ。相変わらず駐車場は満杯で、これから登る人が登山口へと歩いてくる。おそらく遠い駐車場だろう。それとも今日の深夜に到着して今まで車で仮眠していたのかも。

 いつもなら登山口で扇沢に下って水浴びをするのだが、今年は沢への降り口に草藪が茂ってしまっていて下ることができず、車に積んでいた水で汗を洗い流した。ここも草刈りしないといかんかなぁ。

 

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